「邪気」について
- takadasports
- 7月25日
- 読了時間: 2分
先週末に治療の依頼があり、お話を聞くと
お母様がすい臓がんのステージ4で、1回目の
抗がん剤をやった後で、足の浮腫みがひどいので、どうにか楽にしてもらいたいとのことでした。
行ってみると、両足の甲の浮腫みがひどく、また左手にあまり力が入らず、握れないとのこと。
いつも治療は、鍼中心だったり、マッサージ中心にしたり、鍼とマッサージを併用しながら、
その患者様に1番合った方法でやっていきますが、今回は免疫力も落ちていることもあり、
化膿することを懸念して、リンパマッサージで、足の裏から丁寧に細かく診ていくことにしました。
こんな話をしても、あまりピンとこないかもしれませんが、鍼でもマッサージでも患者様を治療するとたいてい「邪気」を受けます。身体のどこか悪い人を治療するので。
私の場合、「邪気」を受けると、受けた「邪気」をおそらく自分の身体から本能的に外に出そうとするみたいで、ものすごく汗をかいたり、咳をしたり、鼻水が出たり、おしっこまたは大きいのを出したくなったり、おならが出たり、いろいろと出したくなります。
以前かなりステージの高い癌の方を治療していたときも施術後、相当な邪気を受け、ぐったりして動けないこともありました。
今回のすい臓がん、ステージ4(腹水も)の
患者様からも、相当な「邪気」を受けるのだろうと覚悟を決めて治療に行きました。
ですが、これが自分でもよく分からないのですが、相性がいいのか?ほとんど「邪気」を受けない人で、ここ1週間で3回治療させて頂きました。
1日目 両足の甲の浮腫みは、あまり変わらなかったが、歩きやすくなった。あと左手が握れるようになった。
2日目 両足の甲の浮腫みはかなり引き、娘さんが、お母さん、足首あるよ~と叫んでいました。
3日目 全体的に調子はいいが、両足の甲の浮腫み浮腫みが少し戻ってしまった。
こんなかんじで、そこそこ治療結果も出せて、
自分もほとんど「邪気」を受けず、まあまあやれたかなという1週間でした。
また明日治療させて頂くのですが、2回目の抗がん剤の後なので、どうなっているのかな?と
期待と不安が入り交じったかんじです。
とにかく少しでも楽になって頂けるように、淡々と(色んな気持ちが入り過ぎぬよう)治療してきます。
毎回、患者様から教わることは、いっぱいです。



